実名報道によって人生を棒に振ってしまう人が世の中にはたくさんいます。一度事件・事故を起こしたり逮捕されたりするとネット中を情報が駆け巡ってしまいます。
実名報道には次のような問題点があります。
- 退学・解雇になる恐れがある
実名報道されることによって、所属する学校や職場などにも知られてしまい、場合によっては退学や解雇などの処分を受ける恐れがあります - 報道された人とその家族の人権や日常が損なわれる
実名が出るため報道される人はプライバシーが関係なく損なわれてしまいます。また、報道された人の家族も同様にプライバシーが侵害され、人権や日常が損なわれる可能性があります
実名報道後の生活:被報道者とその家族が直面する問題と対処法 - 実名報道とプライバシー侵害
前科や逮捕歴を事実を実名で報道することは、一般にその人の社会的評価を低下させるだけでなく、プライバシー侵害にもあたります。しかし、新聞やテレビでは頻繁に実名による報道を見かけます - 実名報道と人格権
実名報道は、名誉やプライバシー等の人格権(憲法13条)との関係で、報道機関が慎重に判断しなければならない問題です。 - 被害者の問題に関する議論の不足
実名報道に関する裁判所の判断は、報道機関の実名報道をかなり重視していますが、被害者等が直面する実名報道の問題に関しては、議論に乏しい状況です。 - 実名報道で被害を受けた場合の損害賠償
実名報道で被害を受けたとして、愛知県警に逮捕され不起訴となった男性が新聞社3社に損害賠償を求めていた訴訟がありました。このような事例からも、実名報道による被害があることが分かります。この訴訟では、男性は名誉毀損やプライバシー侵害を訴え、損害賠償を求めていました。実名報道によって、不当に社会的評価が低下し、人生に大きな影響を与えることがあるため、報道機関は情報の取り扱いに注意を払う必要があります - 誤報が広まる危険性
実名報道によって、誤った情報が拡散されるリスクがあります。特にインターネットが普及した現代では、一度報道された情報が瞬く間に広まり、その後訂正されたとしても、誤った情報が残り続ける場合があります。これにより、実名報道された人の名誉や人生に深刻な影響を与えることがあります - 報道機関の責任
実名報道においては、報道機関の責任が重要です。報道機関は、公益性が高く、事実を正確に伝える義務がありますが、同時に、報道対象者の人権を尊重し、プライバシーを侵害しないよう配慮することが求められます。実名報道が適切かどうかは、報道機関の判断に委ねられることが多いため、報道機関が情報の取り扱いに慎重であることが重要です
実名報道の是非については、今後も議論が続くと予想されます。報道機関としては、報道の公益性と個人の人権をバランスよく配慮しながら、適切な報道を行うことが求められるでしょう。また、個人としては、実名報道がもたらす問題を理解し、情報を適切に評価することが重要です。
実名報道=デジタルタゥーが掲載される場所
デジタルタトゥーとは、インターネット上に残る個人情報や行動履歴などのデジタルな足跡を指します。デジタルタトゥーが残りやすい場所は、以下のようなウェブサイトやプラットフォームです。
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
Facebook、Twitter、Instagram、LinkedInなどのSNSは、投稿やコメント、いいね、フォローなどのアクティビティが記録され、長期間保存されるため、デジタルタトゥーが残りやすい場所です。 - ブログやウェブサイト
個人のブログやウェブサイトに投稿された記事やコメントは、インターネット上に長期間残り、デジタルタトゥーが形成されます。また、記事やコメントが他のウェブサイトに引用されることもあります。
FC2ブログ - 掲示板やフォーラム
匿名性が高いとされる掲示板やフォーラムでも、投稿内容やID、投稿日時などが記録され、デジタルタトゥーが残ります。
2ちゃんねる いつもちゃんねる - オンラインショッピングサイト
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのオンラインショッピングサイトでは、購入履歴やレビュー、閲覧履歴などがデータとして保存され、デジタルタトゥーが形成されます。 - オンラインゲームやアプリ
オンラインゲームやアプリでは、プレイ履歴やチャット履歴、フレンドリストなどのデータが保存され、デジタルタトゥーが残ります。
デジタルタトゥーは、インターネット上で行ったさまざまな活動を通じて形成され、個人の評価や将来の機会に影響を与える可能性があります。そのため、オンラインでの行動に注意を払い、プライバシーを守ることが重要です。
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